Vol.324: 佐々木 亮(音楽家・ジャズトランペッター)4/4
「あれやってこれやってあれやって、右いって左いって右いって、上いって下いって上いって、てんてこまいまいまいまいまい my mind ♪」っていうウルフルズの歌を口ずさむほどの忙しさではないんですがなんとなくそんな気分になってる金曜の板倉です、こんにちは。 「1%の情熱ものがたり」81人目のインタビュー、最終エピソード。 「変わった子供だったと思う。」5歳で母親を亡くし、生きる意味を考え探していた幼少期から思春期へ。一人で過ごしたクリスマスの日、振り返れば人生を大きく変えたトランペットとの出会いとその衝撃。そして転機となったグリーンカードの当選、Jazzの中心地ニューヨークでの生活が音楽家としての生き方を洗練させていったのでしょう。仲間やレジェンドたちと共に奏で揺らす音楽というストーリー、その美しさを垣間見る幸せがそこにはきっとあるはず。限られた時間の中での断片的な質問に対して、真摯に受け答えをしてくれる語り口調から大きな優しさと強さを感じました。深い眼差しで微笑みながら「これでいいのだ」と思えたら成功です、と生き方を諭してくれるようなRyoさんの情熱ものがたり。 一人一人に違った生き方があり、違ったストーリーがある。音楽という途方もなく広い海のような世界に漕ぎ出した少年が、今では悠々と船を走らせ空や夕日の眺めを楽しんでいるようなそんな風景を想像してしまう素敵なものがたりでした。