アシスタントの沙織です。
Vol.14のリアルアメリカ情報でお届けした内容を紹介します。
皆さんは「オピオイド問題」って聞いたことありますか?
今アメリカで社会問題になっている、処方痛み止めを発端とした薬物中毒のことを指します。
■オピオイド問題
もともとは医者が処方する痛み止め「オピオイド」を常用的に服用していた人が、
その薬の中毒になりオピオイドなしでは日常生活を送れなくなってしまうということが相次ぎました。
しかし処方される薬は費用がかかる。
そこで街中で簡単に手に入るヘロインやコカインのような違法薬物(いわゆる覚醒剤)を代用するようになり、そこから抜けられない薬物中毒になってしまう。その結果、違法薬物の過剰摂取(オーバードーズ)で亡くなる方が後をたたないのです。
■交通事故より多い死者
今のアメリカでは銃で亡くなる人より、交通事故で亡くなるよりも、薬の過剰摂取で亡くなる人の方が多いという衝撃の事実があります。
National Institution on Drug Abuseの発表によると、アメリカでは毎日115人以上の人がオピオイドの過剰摂取で亡くなっていることになります。
<参考>
https://www.motherjones.com/politics/2016/09/opioid-charts-explainer/
■歴史上最悪
トランプ大統領も「オピオイドエピデミック」について語ったいましたが、
アメリカの歴史上最悪の死者数、その増加率だそうです。
しかも、10代、20代の若い層がこの問題の中心になっていたり、穏やかな中西部の州の中上級階級の家庭の人々がこの問題に苦しんでいたり。
リハビリ施設も定員オーバーが相次ぎ、順番待ちの為入れなかったりと行政も対応しきれていない状況です。
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ドキュメンタリーが数多く製作されているので、興味のある方はご覧になってみてくだいさい。
英語ですが、映像だけでも雰囲気は分かるかと思います。
この問題についていろいろ私も見たのですが、下記のものが1番分かりやすかったです。
HBOドキュメンタリー
『This Drug May Kill You』
他にもYoutubeのものを紹介します。
WSJ製作
『American Epidemic: The Nation’s Struggle With Opioid Addiction』
WOOD TV8
『Descent into opioid addiction captured on video』
さおり